黒潮本陣
「最も上と最も下に泊まると良くわかる」
もちろん最上階と地階と言う意味じゃあありませんよね(^_^;)
卒業した設計事務所の上司が教えてくれた言葉です。カプセルホテルに
泊まったこともないし、もちろんながら一泊数十万のスイートに泊まっ
たことの無い私は、何も言えませんでした。
結局その後も、そんな経験を積むことなく現在に到ります。m(_ _)m
たぶん最も安かったのは、学生時代に沖縄のコザの町で泊まったホテル
が2000円位だったかな(米兵用でかなり胡散臭い所でした)。
高かったのは富山にある「ホテル立山」ですね、これは値段というより
標高です、日本一高い所にあるホテルです。部屋が狭いので坪単価で言
うと高額なホテルといえるかもしれませんね。
さて今回泊まった黒潮本陣 、家族の評価点は・・・
内部は黒く塗った木材で統一されていて民家風の意匠です。部屋の中も
ムクの木材をふんだんに使っており、一泊一万円台の旅館としてはかな
り頑張ったところがくみ取れます。また内風呂も御影石を貼った本格的
なもので海がよく見え贅沢な気分になります・・・
到着するとすぐに雨に海に面する
崖の上にあり、すこし寂しげな
ところが旅情的でいい感じです。
横に温泉を運ぶ車が・・・
特筆すべきは、木造で別棟になっている大浴場で、客室数11部屋には
もったいない位の広さがあり、抜群の景色と温泉以外に海水を涌かした
露天風呂もあり満足満足です。当日は、ほぼ貸し切り状態でゆっくりと
命の洗濯をした次第です・・・
浴室内は非常に落ち着いた照度をしており、ゆっくりと海を眺めること
ができます、一歩間違えばクレームがでるこの照明計画に設計者の勇気
とセンスを感じました。
お風呂あがりの夕食ですが、鰹 とウツボが名産品とのこと
季節外れと言うこともありましたが、
まあ、それなりの価格なのでそれなりのお料理でした・・・
さてさて黒潮本陣の総合評価はジャジャジャン〜70点です!
妻の評価が結構低いものとなりました。なんだかサービスが良くないと
の印象があったようです、別に失礼があるとか不便であると言う意味で
はなく、心づくしのサービスでは無いと言うぐらいの感じでしょうか?
この位の客単価の旅館を計画する上で、もっとも重要になってくるのが
従業員の人件費の問題です。どうしても人件費の掛からないサービス方
式の採用とアルバイトに頼ることになってきます。
良い施設を持っていても、結局のところ人が旅館の印象を決めてしまう
のですね。
家 と同じかもしれませんね(^_^)
家を建てるのに精一杯の投資をしてしまいがちですが、大きな家を建て
るより、少し余裕があるくらいの方が人生楽しく、家族にとって良い家
となるのかもしれませんね。
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