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2008年6月

テーマの終焉

デジタル一眼レフカメラを買いました。

高校生の時に初めて買ったカメラ、初代EOS(キャノン製)から数え
ると五台目のEOSとなります。
ほぼ20年ごしのキャノン党だといえますね(^_^)


このEOSシリーズは、一眼レフの方向性を創ってきたブランドであり、
現在のカメラに丸みがあるのも、レンズ内にオートフォーカスのモーター
が内蔵されていたり、ピントの視線入力機能があるのもEOSが始めた
ものです。

Eos
 
 EOS以前(厳密にいうとT90)のカメラは
 角のとがった四角の形をしていました。
 今となってはアンティークですね。
 
 

ところが、ここ数年ずっと守ってきた売り上げトップの座をニコンのDシ
リーズに明け渡すことが増えてきました。

どうしてでしょうか?

キムタクが宣伝しているから?
それもあるでしょう。

しかし私はこう考えています。

現在のデジタル一眼レフとしての機能がほぼ完成してしまい、新しい機能
や夢がここ数年発明されていなからだと・・

ニコンのカメラの特徴は、昔ながらのカメラ臭さの演出にあります。
大きめの無骨なスイッチや、ピントリングの大きいレンズなど、光学メー
カーらしい昔ながらの操作性がこだわりです。

しかし、実際マニュアルでピント操作する人がどれくらいいるでしょうか?
現在のメインユーザー層である、初めてデジタル一眼を買う人では皆無に
近いのではないでしょうか?
ある意味、懐かしい「見てくれ」がうけて売れていると・・・

(もちろん、ほんとに昔からニコンが好きな人も多いです)
 
 
これは現在の、住宅事情にも言えることでしょう。
無垢の木材を意匠に使った住宅ブームは、懐かしさそして、ここ十数年、
新しい魅力のある住宅のスタイルが、発明されていない事によるものと
考えています。
(もちろん、エコ的な考えによるもののありますが、木の良さは昔から
 変わっていません、忘れていた人が多かったのかもしれませんが・・)
 
その、民家型工法(地元の山の杉材を使って、梁や柱などの構造材を意匠
的にみせる工法)でさえ、提案されて二十数年が経とうとしています。
バブルの頃は、誰も振り向かなかったこの工法は、ほとんどの設計者と工
務店や地場のビルダーが採用する現在では飽和状態であり、テーマとして
は終焉が近いと考えられます。

山小屋のような全面が板の内装や、雨水のかかる部分の木の外壁などは、
いずれ減っていくでしょう。
一部の木を愛する、ユーザーや設計者、工務店の活動は今後も続いていく
ことは間違いありませんが、その他大勢の人はどこに向かうのでしょうか?

アカルイ未来であれば良いのですが・・・

それは、今後このブログが続いていけば、お話ししようと思っています。

 しかし次があるのか??
 
 
 追記
私が40Dを買ったのは、価格÷性能が、これで最高に達したとの判断なの
ですが、ちなみに一眼レフの価格って20年間ほとんど変わっていないんで
すよ! 
今回のメーカー発の大幅値引きは、近い将来に新鋭機が発表されることを
物語っています。

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