素材
先日、大光電機さん(照明メーカー)の主催で、日本建築家協
会の出江寛(いずえかん)会長の講演会が和歌山でありました。
この先生は、知って知らずか十数年前から、同じ内容の講演を
いつもします。 実は私は今回で4回目となります・・・
でどうかと言いますと(^_^;)
勉強になりました!
人間解っているようで、実際は解っていないと言うか、忘れて
います。昔読んだ、本や漫画を再読しても、新たな発見や感動
があるように、また感じるものがありました。
先生のHPより、僕の好きな朧月夜の家
の写真をお借りしました。
和風をモチーフにした建物を得意とさ
れています。
本物の素材を使うのが重要で、新建材は悪である。また芸術の
話をしているのであって、道徳のことを講演していないと言う
お話がありました。
私もそう思っています・・・本物であること素材感を大事にし
た建物を設計しています。
しかし、本物の素材は材料費もさることながら、圧倒的に手間
代が掛かります。 費用に余裕の無い建物はよくあります。
新建材が悪であるならば、建築を諦めるのでしょうか?
もちろん、ローコストでも素材感のある家は可能です、しかし
それは、多くの方が許容できる内容の設計だとは言えません。
ご依頼主にとっては、芸術的であることより、幸せに暮らせた
り、効率よく仕事が出来たりすることが、本来の目的です。
日本建築家協会は、欧米では建築家が医者や弁護士と並ぶ、職
能人であるに対し、日本では地位が低いと、地位向上の運動を
しています。
その建築家の立場を、芸術家の枠の中に押し込めていては、と
ても世間から認められることは無いと思います。
私はご依頼主にとって、良い方法を提案するのが、重要で適材
適所を行うことが、恥ずかしい事だとは思っていません。
文化や町並みは、まだその先にあるもので、みんなが少しづつ
貢献して行けば良いのではないでしょうか?
長文になりました、読んで頂いてありがとう。
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