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特殊と特別

 「特殊化のはてにあるのは緩やかな死よ」

10年ほど前の映画での、主人公のセリフですが、現在も影響
を受けている言葉の一つです。
ご存じの方もいると思いますが、出典先はあえて触れません。


多くの建物が、大手ハウスメーカーや、地場の不動産系ビルダ
ーで占める現在、地方の設計事務所の仕事はニッチ(すきま)
産業となりつつあります。

設計事務所に、設計依頼をしてくる依頼主は、以前にまして、
一部の特別な方が増えています。
(建物にこだわりを持った方、豪邸、ローコスト住宅等)

設計事務所も、生き残りを賭けてデザインや工法など特色を持
つよう努力しています。
そうしないと生き残っては行けないという事情もあります。
(またそれは、魅力的な仕事でもあるので・・・)

その上、大学の建築科の教育でも、やはり奇抜なものや、新し
い設計すると評価される風潮があり、そう言う考えの設計者を
生み続けています。
 
M
 卒業設計日本一決定戦が行われる
 せんだいメディアテークです。
 私の学生時代は、各大学の受賞作
 を持ち寄る展覧会や、雑誌しかな
 かったので羨ましいですね。
 まさしく建築科学生の甲子園です!
 
 
 
現在多くの設計者が、建築家を名乗り、他にはない特殊な建物
を目指しています。
しかし私は、その先にあるのは冒頭のセリフ通り、設計業界の
衰退であると感じています。
(もちろん特殊性が建築家であるとの言う点もありますが)

しかしご縁のあった、ご依頼主は自分の要求に合った特別な
(オーダーメードな)建物を求めていますが、特殊な建物であ
ることを、第一としていないと、私は実感しています。

誰でも手に入れられる一般的に普及した、適切な価格の材料で、
通常の技量で工事でき、メンテ性の良い長寿命な建物の実現が
本来は競うべき設計者の能力であり、そうあるよう、私はずっ
と進路をとっています。

さて吉とでるか凶とでるか・・・

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