紀州材の家設計コンペ
タイトルの設計コンペの募集が行われました。
あまりコンペや賞レースに興味の無い私ですが、知人の設計士
から「応募するんでしょ!」と聞かれて、「まあね」と答えて
しまった手前、仕事の合間を縫ってなんとか応募しました。
応募人数が200名を超えているとの事で、ちょっとゲッソリ
ですが、それでも応募したもう一つの理由は、審査員の一人が
三澤さんという建築家である点です。
この人は、二十数年前から国産材の活用を主眼においた設計を
しており、現在の国産材活用の立役者の一人なのですが、
かなり施工に踏み込んだ仕事をしており、私が影響を受けた建
築家の一人なのです。
「施工者以上に施工法に詳しく」現在の私のスタイルの源流だ
と言えます。
募集要項の写真です。
床面積40坪(坪単価50万)の
設定のコンペなのですが、写真は
そうは見えませんね・・・
坪80〜90万程する案を書いた
人が受賞するって事はないでしょ
うね(^^;)審査員さん?
私が大学の卒業時に、大学の先輩がそこの事務所に入所して
いたのでどういう仕事をしているか、それなりに知っていまし
たが、当時はあまり世間に、注目されていなかったという印象
です。 もちろん時代は変わり、今は第一人者ですけど・・・
なので、長年の経緯を考えると、最近の国産材ブームには、
今日明日の話で「ちょっと薄ペラい所があるな」と感じてしか
たありません。
国産材の使用は、国家的な必要事項ですし、木として魅力もあ
ります。しかしブームと言うものは去るものです、ムーブメン
トになるのは、まだすこし先かな?って考えています。
もちろん主流にならないのには、それなりの訳があるわけで
先取るのも一つですし、おいしくなってから食べるのも一つ
です。私のご依頼主には、あまり盲目にならずに自分にとって
何が一番必要か考えてもらおうと思っています。
私は好きで、県産材の自邸を建てましたが、それが100%
正解であると考えるのは、思考停止だと思っています。
その都度、問い直して行くことが大事なのでしょうね。
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