構造について急
実際どのような構造としているのか?
私はきわめて標準的な方法をとっています。
外壁廻りに面材を打ち付け構造用壁とする工法です。
これは木造の欠点である剛性の少なさ(つまり揺れやすい)
や気密性の弱さを補うことのできる方法で、現在ではもっとも
普及している工法と思われます。
同時に筋交いを併用するのが一般的ですが、構造特性の違う2
つの工法を併用することについての工学的特性は、現在明確な
答えはありません。
今後、Eディフェンスなどの実物大実験で明らかにされていく
ものと思われます。
面材には4年ほど前までは、壁内結露を考慮してシージングボ
ードを多用していたのですが、徐々に地域別の必要な性能が明
らかにされてきた為、ここ数年は外壁の仕様や建物の用途によ
りダイライトと構造用合板を使い分けています。
(今回の次世代省エネ基準の改正で、より明確化されたことは
地域での標準を決める上で非常に有用な指針です)
ダイライトは耐火.防蟻.透湿
すべてが良い材料なのですが
釘打ちが難しいのが欠点でした
釘の重要性の知識がほぼ建築界
に浸透したので、今後は更に積
極的に使って行く予定です。
現在、日本のプレカットの普及率は90%を超えています。
私は現在のところ60〜70%です、どうしても複雑な構造や
自然乾燥材の使用を考えると必要なのですが、特注に対する
プレカット工場の受け入れ態勢も整いつつあるので出来るだ
け90%に近づけようと現在考えています。
あるご依頼主にも、構造耐力上で手刻みが良いのではとのお
話を頂いたのですが、こう御説明をさせて頂いています。
現在、プレカットと手刻みの費用の差は、坪2万円を超えま
す、つまり標準的な家では70〜80万以上の差額がでます。
手刻みの耐力が多少良いところで、これだけの費用があれば
継ぎ手の出ない長い材を使ったり、筋交いの数を増やしたり、
半分の費用で、それ以上の耐力のある家を建てられます。
手刻みが好きで採用するなら良いのですが・・・
耐力上の理由で採用する必要はありませんと。
大工の技術を重要視すると雑誌に書いてありましたけど?
刻むのだけが大工さんの腕では無いです、良い内装を工事を
するにも、それ以上の技術が必要です。
良い家を造るには、良い大工さんが欠かせません。
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