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構造について破

「耐震等級3相当」なんて広告を良く目にしませんか?

これは、建築基準法で決められた耐震性能を「等級1」として
その1.25倍の性能を「等級2」、その1.5倍の性能を「等
級3」とすると、住宅性能表示制度で定められた基準です。

ここで注意なのは、多くは「等級3」相当であったり対応であ
ったりすることです。

これは実際には、住宅性能表示の申請を行っている建物は2割
程度(最近では3割に近づいている)で等級の申請はしないこ
と、また間取りなどが制限されるため、実際はクリア出来ない
場合があるためです。

今後は、長期優良住宅の条件として「耐震等級2」が定められ
たため、これをクリアする住宅がスタンダードとなる日は近い
と思われます。
  
 
 
Photo
有名な清水の舞台です。
よく見ると筋交いが入っていません
実は昔の建物は、木のめりこむ力で
もっています。
 
 
 
 
私は、予算のかぎり「耐震等級3」相当であることを設計の第
一条件としてやってきました。大きな窓を取ったり、自由な間
取りをとることは難しくなります。
それでも、一世一代の買い物をするご依頼主のことを考えると
そう考える設計者も多いと思います。


しかし設計事務所の設計した住宅には、大きな開口部や吹き抜
けを設けたものがよく見受けられます。
おしゃれではありますが、この様な雑壁(耐力壁でない壁)や
床剛性の少ない建物は、従来の壁量計算(筋かいの数など)だ
けでは、耐震性能を満たしていない可能性があります。

現在、家を設計中で心当たりの方は、せび設計者にどういった
計算方法でどういった耐震性能があるのかを聞いてみてくださ
い。

建築基準法での基準「耐震等級1」は、数百年に一度の地震で
倒壊、崩壊せず、数十年に一度の地震で損傷しない程度となっ
ています。
つまり、大地震では倒壊しなくても、使用不能になる可能性が
ある、命を守るための最低限の基準なのです。

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