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腕立てをするボクサー

これから木造の建物を考えられてる方に、もうすこし前回の壁
破壊モデルを解りやすく説明できればと思っています。

「ガチの話なので、興味のある方のみ読んでください」


あるボクサーが強くなりたいと考え、腕立てのみを猛烈に行っ
て鍛えたとしましょう。

このボクサーは試合で強くなったでしょうか?

答えはYESでもあり、ほとんどの場合はNOです。
同じ体力や気力、技術では、腕力のみ強くても勝てる見込みは
あまり増えませんよね。
それは一部が良くても、他の弱点を狙われるであろうと容易に
想像できるからです。
 
 
ポイントは二つ

何々工法です、何々の木です、何々が付いていますなど、各種
のアピールが行われていますが、こと耐震性においては、それ
は腕立てに近い方法が多いです。
(もちろん、無いよりある方が良いですが、費用が掛かってい
ますよね、合理的かどうかの指標で言えはNOです)

特殊な計算方法などを除いた、現在の木造新築の建物は(ほと
んど99%の建物)は、壁量計算と言われる壁の強さと量で
耐震性を検討する方法と、それをより精密にした品確法による
耐震等級や許容応力度計算と言われる方法で耐震性を検討さ
れています。

つまり、当たり前ながら、建物の強さを直接決めているのは
壁(柱、筋かい、合板、金物)であり、そこを強化すること
が確実に安く耐震性をあげる方法であるということです。
それ以外の方法は、その能力が有効に発揮されるかどうかは
不明なのです。
 
 
Photoヌキや土壁を使用する家でも
実際は多くの場合は筋かいや
金物などを利用した工法であり。
計算上は通常の建物なのです。
 
 
 
もうひとつのポイントは、上記の理論が成り立つには、地震
時に壁から壊れないと話になりません。
これを正確に起こさせるための、より精密な検証方法が品確法
であり許容応力度計算であるということです。
 
 
設計事務所が設計した建物によくある、吹き抜けが大きかたっ
り不整形な形の建物は、上記の条件が崩れやすくなっており
詳細に検討されていないケースも多々あると思います。
そう言った建物を望まれる場合は、目当てにしている設計事務
所はどういった方法をとっているのかを、確認されることを
オススメします。

素朴な疑問として、壁ばかり強化すると他が壊れるのでは?
と思いませんか?

答えはYESでありNOです。
どういった建物や計算方法がYESで
どういった建物や計算方法がNOであるかを説明させて頂きま
した。

なんとなく解る方はかなり優秀です!
なぜなら、実際は設計士間であっても、どういった腕立て方法
が良いかの話がほとんどなのが実状なのです。

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