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2010年8月

地盤と杭

多数の著書をもち、今を時めく構造家のY先生に直接質問する
機会を得られましたので、ここで小谷建築設計事務所の方針も
含めお話しようと思います。

ちょっと、専門的な内容です。

質問
通常、木造の住宅では建物の耐震グレードにかかわらず、同じ
の性能の地盤改良杭を使用しているが、地盤改良杭の性能を求
める計算式に水平力(つまり地震力)の項目がある以上、
建物の耐震性能のグレードに合わせて、杭の性能を変えるのが
自然ではないのか?

回答
現在、木造建物は耐震性UPの為どんどん費用が掛かるよう
になってきている、これ以上の費用の負担は難しい。
地震時に家が傾く可能性を施主に説明して、通常性能の杭を使
用するが現実的でしょう。

ん〜確かに現実的な回答です。

説明するのは、大前提でしょう、もちろん家自体の耐震グレー
ドも説明して、施主に判断して頂くのは大前提です。

ただ数十万なら性能UPしたい人も結構いるはず?

なのに実際そのような建物が少ないのは、ちょっと不思議です。
(設計士の説明義務は、そこまで及んでいるのでは?)
  
  
  
  
私が、性能の良い地盤改良杭をオススメする家の条件は二つ!

一つ目はやはり予算、3000万以上が一つの目安

二つ目は敷地の地盤の性能、第二種地盤であること
 
 
Wakayama
和歌山城は岩盤の上に乗っています
しかし少し南には吹上という地名
周囲は液状化の可能性が高い砂地
まるで海に浮かぶ島のようですね
 
  
 
和歌山市の中心部のような、砂の層が深い第三種地盤では、
耐震等級3(基準法の1.5倍の性能)の建物でも、大地震時
には中破の可能性があります。(地震波が増幅する為です)
その後、修理して使い続けるのは微妙なラインです。
つまり、性能の良い地盤改良をしても、家は廃棄される可能性
があります。
 
 
それに比べ、第二種地盤(通常の敷地)では、耐震等級3の建
物では小破にとどまる可能性が高くなります。
その後、修理をして使い続けることになります。
つまり、性能の良い地盤改良として、地震により建物が傾むか
ないようにする意義はあると私は考えています。
 
 
ここまで、読んで頂いた方はかなり建物の耐震性能に興味のあ
る方です、読んで頂いたことに感謝します。

最後に勘違いしてはいけないのは、地盤の種類による地震波の
増幅は地盤改良杭では防げません。
住宅レベルの建物では、建物自身の耐震性能以上に地盤の性能
が命運を左右します。
敷地選びはその当たりも考慮に入れることが重要です(^_^)

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一足お先に

今日は「たまステーション」の完成式典だったそうです。

新聞などにも載っていましたね。

現在、駅関係の設計をしている関係で一足お先にここ数日
貴志駅に通い詰めています。
(もちろん、そとからの調査ですが・・・)

建築の専門家としての意見はさておき

一市民としてなんと面白い駅でしょう、たのしい仕掛けがいっ
ぱいで、子供や鉄ちゃんにうけること間違いなしです。

駐車場が少ないので、少しほとぼりが冷めるのをまってゆっく
り見学したいな〜と思っています。
 
 
Tama文句なしにカワイイです!
たま印のステンドグラスや
面白い暖簾など凝ってます。
レンガの質感も良いですね。
 
 
 
建築的な目線で言えば

貴志川は屋根不燃地域から外れているので、檜皮葺ができるん
ですよね、どうして打田はダメで貴志川はOKなんでしょうか。
まあともかく、地域の基準を上手く使っていますね。
屋根不燃地域の和歌山市では実現しない案です。

あと、和歌山の県産材を使ってとアピールしていますが、裏方
の梁に結構、米松を使っていたと思うのですが、私の見間違い
ですか? ??? 謎は深まります・・・

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